NINE-NATION JOURNEY

海外駐在、就職活動、転職、外資系企業、マーケティング、ビジネススキルに関して学んだ事を書いていきます。毎週末更新します。

海外駐在におけるジェネラリストとスペシャリスト

 こんにちは。先日久しぶりに前職時代の人と話をしていて、「ふむふむ、面白いなぁ~」と感じた事があったのでそれについて書こうと思います。

 

 前置きですが、私は2016年の夏までは東南アジアに2年半駐在していました(今は転職して日本在住ですが)。海外駐在時代にいつも上司や周りの先輩に「海外駐在員は「何でも屋」でなければならない。会社の製品についてある程度何でも答えなければならない」と言われていました。

 

 確かに会社代表としてその会社に送り込まれる以上、その会社の製品をよく知っている、会社の文化をよく知っている人が適任だろう・・・「何でも屋」!という事は間違っていないでしょうね。ただその側面だけを切り取ってみるのであれば、単純に会社でキャリア長くて、色々な部署を経験した人が最も適任ですよね。

 

 しかしながらこの考え方って海外事務所の駐在員が2~3名くらいであれば成り立つとは思うのですが、駐在員が10名近い事務所に関しては話が別だと思います。駐在員が10名もいながら全員が何でも屋って、よく言えば「何でも出来る人(ジェネラリスト)が10人います!」ですが悪く言えば「でもスペシャリストは1人もいません」ですよね。

 

 こうなってくるといわゆる「ジェネラリスト」と「スペシャリスト」の論争に発展していきますが、「ジェネラリスト」の育成には総じて時間がかかります。一般的に日系企業におけるジェネラリストとは「様々な部署を経験した人」なので、会社として海外駐在員に「ジェネラリスト」を求める企業は、キャリアの浅い若手を海外に送るべきではありません。よく「海外にいけば成長するから、大丈夫だから」とか言う人もいますが大間違いです。海外に行く前に海外に言っても通用するだけのスキルとメンタルを準備するのは絶対条件です。

 

 先日話をしていた僕の友人も、若手でキャリアが浅いので、特定の製品に関してはスペシャリストですが、会社全般の製品を知るジェネラリストではありません。しかしながら上司や先輩は彼に対して「ジェネラリスト」としての動きを求めてくる・・・だから海外に来て、日本で一度も扱ったことのない自社製品の勉強をしている・・・自分が日本で経験した製品の知識はあまり使う事がない・・・もはや本末転倒といえるでしょう。

(最もこれは完全に組織体制の責任であり、彼自身の責任ではまったくありません)

 

 海外駐在員に何を求めるかは組織によって異なりますが、人材のローテーションを最重要事項と捕らえている僕にとっては、「スペシャリスト」を送り込んで、3年くらいでまた別の「スペシャリスト」を送るシステムの方が効率的な様に感じるのであります。