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NINE-NATION JOURNEY

海外駐在、就職活動、転職、外資系企業、マーケティング、ビジネススキルに関して学んだ事を書いていきます。毎週末更新します。

「失敗の本質」から学ぶビジネスのあり方②

さて、前回の記事の続きになります。

冒頭からいきなりの脱線になりますが、自分の書いた記事を見て思うのですがつくづく自分自身の文才の無さを感じます・・・ブログかいていたら上手になるのかしら?笑

 

本題に戻ります。題名からして風呂敷を大きく広げすぎた感がありますが間違いなく「失敗の本質」はビジネスに通ずる部分が多岐にわたりあります。

 

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

 

 

 

この本、内容としては第二次世界大戦にまつわる様々な戦いの分析を通して、何故日本軍はアメリカ軍に負けたのか?という事を詳細に記載しているのですが。そしてその敗因を、単純な物量の差によるものと結論付けるのではなく、組織力の差と結論付けているのです。その中でも僕自身が鮮明に覚えている内容をざっくり①~⑤の通り纏めて見ました。

 

【欠落していた組織力

①中長期的な視野が欠けていた

 

日本とアメリカって国土を見れば一目瞭然、圧倒的に資源力で劣っていますよね?冷静に考えて長期戦になればなるほど勝てない相手です。太平洋戦中の名参謀の堀栄三氏は「鉄量を破るものは鉄量以外に無い。鉄量を破るものは突撃ではない。唯一つ、敵の鉄量に優る鉄量だけである。」と説いていますが、これに加えアメリカは、食料含め鉄以外の資源も資源もわっさわっさでるわけですから、冷静に考えて1年くらいの短期決戦ならまだしも3年くらいの中長期戦になったら勝ち目がないと僕だったら思いますね(こんな事当時の日本でいったらまず非国民扱いですけどね。)ここでの問題は相手の資源量を見誤った・・・というか情報の重要性を見誤ったということなのかもしれませんね。

 これってでも日系企業にもよくある話だと思うなぁ・・・ろくな情報収集もしないままにとりあえず海外に行ってみる・・・的な?

 

②人材のローテーションが欠けていた

 

 これに関しては今の日系企業と本当に一緒だなぁ~と思うのですが、当時の日本軍も全くフロントとバックの人材ローテーションが全くされていなかったようです。フロントで得た情報をバックに伝達するということは勿論出来ていたのでしょうが、バックの人間がフロントの情報を信じずに、自分達の頭の中だけで考えていたわけですね。

 僕は海外に駐在していたから本当によく分かるのですが、結局海外に駐在した経験がないと海外からの情報の真意は分からないものだと思います(但し、本当に優秀な人は、他人の目や耳を自分の目や耳の様に使えるのですが・・)。アメリカ軍はその点、人材ローテーションが素晴らしく機能していたようですね。

 

③過去の成功にこだわった

 

 大本営参謀って現場のたたき上げ何人いたの?若手は何人いたの?てか戦艦大和って作る必要あった?という疑問が生まれるわけですが、まず大本営参謀は当時の日本の中でも最高に優秀な人材が集められていた事は間違いないのでしょうが、その人達の成功(勝利)への方程式って、この時代にあったものだったのですかね?現代のビジネス社会でも勝利の方程式は日々変化するわけであり、それに柔軟に対応するレジリエンスこそが重要視されているわけですよね?戦争中なんてもっと状況はめまぐるしく変化しますし、海戦から空戦中心に変わった当時、日本軍は海戦にこだわりすぎたのって、まさに過去の成功や教科書に頼りすぎてしまった事に起因しているのではないでしょうか?

 

④勝利のポイントを抑えていなかった

 

 意外な事に太平洋戦争において、小さな戦いを含めると日本軍の勝利数ってアメリカ軍のそれよりも多かったようです。ただ残念な事に勝っても特に大きな意味がない戦でばかり勝ち星を挙げてしまったようです。これっていわゆる目的と手段が混合してしまっている状態ですよね。

 本来目的は「最終的な勝利」であり、手段はその為の「個々の戦の勝利」なわけです。となると最終的な勝利に結びつく戦でなるべく勝利する事が重要であるのは明らかですよね。それが目的を見失い目の前の重要性に低い戦に注力してしまった・・・これビジネスでもあるなぁ!

 

⑤戦いのルールを変えた

 

プラットフォームを変えた・・・とも言えるのかもしれませんが、当時日本軍はいわゆる「達人」級の人達の技術に頼って戦って来たわけですね。空戦における凄腕のパイロット、海戦における凄腕の砲撃主や見張り役です。それに対してアメリカは「達人」級に誰でもなれるようなシステムを作ったというわけです。

 例えば空戦においては近接信管(相手に当たらなくとも近くに行けばボカーンて爆発する弾)、レーダー(夜目が凄く利くメッチャ視力いい人じゃなくても、5km先の相手を見つけられちゃう)などです。

 これも今の日系企業とメッチャ一緒ですやん!日系企業って業務が全然システム化されていないから、個人の力に頼っているし、ノウハウを社内で蓄積して共有化することが凄く苦手ですよね・・・昔は終身雇用が前提の組織だったからまだ良かったかもしれないけど、人材の流動性が高まっている昨今でこれってかなりまずい状況じゃあないですか?

 

以上の①~⑤って今の日本企業にも欠けているものではないでしょうか?少なくとも私はそう感じます。

 

補足情報として「失敗の本質」の内容は素晴らしいのですが、読み解いていくのが難しいので、こんな感じの解説本も出ています。こちらの解説本の方がよりビジネスよりになっているのでおススメです。

 

「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ

「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ

 

 

 

最後に・・・僕の記事は全体的に日本企業批判に偏っていますが、実は天邪鬼で日本企業が大好きです。「Made in Japan」の物やサービスを海外に輸出して外貨を稼ぎ、日本と言う国自体を豊かにしていく事こそが日本人に生まれた使命だと思っています!

 

・・・だから頑張って日本企業!僕も今は外資系だけども、将来は日本のために頑張る!